産後ダイエットで、何から始めればいいか迷うのはなぜですか?
何から始めればいいか迷うのは、骨盤・食事・運動という3つの情報が同時に並んでいて、優先順位が見えにくいからです。産後は体力も時間も限られているため、全部を一度に始めようとすると、どれも中途半端になりやすくなります。そのため、最初はどれか1つに絞ることが近道です。
多くの情報サイトは、骨盤ケア・食事・運動・睡眠をまとめて紹介しています。どれも大切だと分かっていても、全部を同時にやろうとすると、結局どれも手が回らなくなります。痩せない原因を探す前に、まず何から手をつけるかを決めたほうが、結果的に早く変化が見えることがあります。
完璧を目指す必要はありません。骨盤・食事・運動のうち、どれか1つがその日できただけでも、十分な前進です。全部をこなせなかった日があっても、それは失敗ではありません。産後ダイエット全体の流れを先に知りたい方は、産後ダイエットの基本的な考え方をまとめた記事も参考にしてください。
すでに食事や運動を始めていて、体重がまったく動かないと感じている場合は、骨盤・食事・運動のどれか1つに絞る前の段階かもしれません。原因を詳しく知りたい方は、産後ダイエットで痩せない原因を整理した記事も参考にしてください。
始める前に確認したいこと。産褥期と分娩方法
最初に確認したいのは、今が産褥期かどうかです。産褥期は、産後6〜8週間ほどの、子宮や体がもとに戻っていく回復期間を指します。この時期は、ダイエットより体を休めることを優先します。多くの方は、1か月健診で医師から運動の許可が出てから、体を動かし始めます。「いつから始めればいいですか」という質問の答えは、この健診の結果によって変わります。
帝王切開の場合は、お腹の傷が回復するまでの期間が加わるため、自然分娩よりも体を動かし始める時期がやや遅くなる場合があります。骨盤を整える動きも、医師の許可を確認したうえで始めてください。強い痛みや出血が続く場合は、自己判断で進めず、医療機関にご相談ください。
- 産後0〜2週体を休めることが中心です。骨盤・食事・運動のどれも、本格的には始めません。
- 産後2〜4週1か月健診を待つ時期です。悪露や傷の状態を自分で確認しながら過ごします。
- 1か月健診のあと医師の許可が出たら、骨盤・食事・運動のうち1つを選んで始めます。
- 産後2〜3か月選んだ1つが習慣になってきたら、次の1つを足していきます。
開始の目安をもう少し詳しく知りたい場合は、産後ダイエットの開始時期を分娩方法別に整理した記事にまとめています。
骨盤・食事・運動は、どれから始めればいいですか?
骨盤・食事・運動のどれから始めるかは、今の自分の状態で決まります。痛みが強いなら骨盤、まとまった時間が取れないなら食事、体力が戻ってきたなら運動が、それぞれ始めやすい入り口です。どれが正解というものではなく、続けやすいほうを選べば十分です。
| 確認すること | 当てはまる状態 | 最初に選ぶとよいもの |
|---|---|---|
| 体の痛みや違和感 | 傷や骨盤まわりに違和感が残っている | 骨盤を整えることから |
| まとまった時間 | 座って記録する時間すら取りづらい | 食事を先に整える |
| 体力の戻り方 | 少し動いても疲れが残らない | 軽い運動から |
| 睡眠の確保 | 夜中の授乳で睡眠が細切れ | 体力を使わないものから |
- 選んだ1つだけに集中する
- 体重より先に写真と採寸を記録する
- 眠れる時に眠る
- 骨盤・食事・運動を同時に始める
- 断食や置き換えを取り入れる
- 体重を毎日細かく記録して比べる
どれを選んでも、間違いではありません。1つが習慣になってから、次を足すほうが、結果的に早く進みます。焦って3つを同時に始めると、どれも中途半端になり、かえって続けにくくなることがあります。まずは1つを、2週間ほど続けてみてください。
骨盤ケアを選んだ場合に、最初の一週間でやること
骨盤を整えることを最初に選ぶ場合、最初の一週間は骨盤ベルトの使い方と、軽い骨盤底筋の動きを確認する期間にします。いきなり強い運動を加える必要はありません。体を支える感覚を取り戻すことが、最初の目的です。
骨盤ベルトを使う場合の注意点
骨盤ベルトは、きつく締めるほど効果が高いわけではありません。苦しさを感じるほど締めると、血流や呼吸の妨げになる場合があります。座っている時と歩いている時で、締め方を少し変えることも大切です。使い方に迷う場合や、痛みが続く場合は、整骨院や産婦人科など医療機関にご相談ください。
- 仰向けで膝を立て、骨盤を軽く上下に動かす
- 座ったまま、骨盤底筋を締めて緩める動きを繰り返す
- 立ち姿勢で、骨盤の傾きを鏡で確認する
食事を選んだ場合に、最初に変える食事のポイント
食事を最初に選ぶ場合、最初に変えるのはメニューの内容ではなく、食べる量の整え方です。産後は授乳の有無によって必要なエネルギーが変わるため、極端に減らさないことが最初の食事のポイントです。主食を抜くのではなく、たんぱく質を先に増やします。
たんぱく質を減らさない食べ方
卵・豆腐・鶏肉・魚など、たんぱく質を含む食材を1食に1品増やすだけで十分です。授乳中は、食事を減らすよりも、たんぱく質と野菜を先に満たす食べ方のほうが、体調を保ちながら進めやすくなります。
運動を選んだ場合に、最初に取り入れる種目と注意点
運動を選ぶ場合、最初の一週間は激しい運動ではなく、寝た姿勢からできる軽い動きで十分です。体力がまだ戻っていない時期に無理をすると、めまいや強い疲労が出ることがあります。めまいや疲労が続く時は、無理をせず早めに専門家へ相談しましょう。
寝た姿勢からできる種目
仰向けで膝を立て、呼吸に合わせてお腹を軽く引き込む動きや、片足ずつゆっくり上げ下げする動きなどがあります。回数を増やすことより、毎日続けられる量から始めます。
- 11週目:寝た姿勢の呼吸と骨盤の動き仰向けで、呼吸に合わせてお腹を引き込む動きを1日数回だけ行います。
- 22〜3週目:座ったまま、軽い動きを足す座った状態での足の上げ下げなど、体力に合わせて少しずつ種目を増やします。
- 34週目以降:立った姿勢の運動を試す体力が戻ってきたら、短い散歩など立って行う運動を試します。
最初の数週間は、運動の種類よりも、体がどう感じるかを優先してください。痛みや強い疲れが出たら、その日は休んでかまいません。
体重より先に、何を記録すればいいですか?
体重より先に記録したいのは、正面・背面・横から撮る写真と、バスト・ウエスト・ヒップなどの採寸です。体重は毎日変わりやすく、産後は特に水分やむくみの影響を受けます。写真4枚と採寸6か所を2週間に1回残すと、変化が見えやすくなります。朝、同じ服・同じ場所で撮ると比較しやすくなります。
体重は、むくみや水分、授乳のタイミングでも数字が変わります。同じ体でも、測るタイミングによって増減して見えることがあります。写真と採寸のほうが、実際の変化を映しやすい記録方法です。測る場合でも、毎日の増減に一喜一憂せず、7日間の平均で見るようにします。体重との付き合い方に不安がある方は、体重計に乗るのが怖い時に変える3つの測り方も参考になります。
上の子がいる家庭と、母乳・ミルク育児による違い
上の子がいる場合と、母乳・ミルク育児の違いは、どちらも「自分のためだけの時間が取りにくい」という共通点があります。最初の1つを選ぶ時も、この2つの事情を考えると選びやすくなります。
上の子がいる場合のすきま時間
上の子のお昼寝中や、動画を見ている10〜15分は、骨盤を整える軽い動きを行う時間に使えます。食事を選んだ場合は、上の子と一緒に食べられる献立を先に決めておくと、別々に用意する手間が減ります。
母乳育児とミルク育児で変わること
母乳育児中は、授乳に必要なエネルギーがあるため、食事を極端に減らすことは避けます。授乳中は、量を減らすより、たんぱく質と水分をしっかりとることを優先します。ミルク育児の場合は、この制約が少ないため、食事から始めても調整しやすい場合があります。どちらが良い・悪いという話ではなく、始めやすさが変わるだけです。
始めてみたものの、途中で続かなくなることもあります。その場合は、産後ダイエットが続かない仕組みと再開の仕方をまとめた記事に進むと、立て直し方が見つかります。
専門家に相談するタイミングは、いつが目安ですか?
専門家に相談する目安は、1か月健診で運動の許可が出なかった時、痛みや出血が続く時、気分の落ち込みが長引く時の3つです。どれも自己判断で様子を見すぎず、早めに相談したほうが安心です。迷った時点が、相談のタイミングです。一人で抱え込まず、産婦人科や保健師、助産師など身近な窓口に聞いてみてください。
体重が長く動かない場合や、気持ちの面で判断に迷う場合は、産後ダイエットの停滞期を見分ける記事も参考にしてください。じぶん肯定ラボの西村朱夏は、サマースタイルアワード 千葉大会 ビキニショート部門 優勝(大会初出場)の実績を持ち、現在はプロ選手として活動中です。花嫁さまだけでなく、産後の体づくりについてもご相談をいただいています。
今日決めることは、1つだけです。骨盤・食事・運動のうち、今の自分に合うものを1つ選んで、2週間ほど続けてみてください。体重より先に、写真と採寸を残すことも忘れずに。
