ウェディングドレスの体重の目安は何キロですか?
ウェディングドレスの体重の目安は、ひとつの数字では言えません。同じ体重でも身長・骨格・筋肉のつき方で見え方が変わるためです。目安表は幅として使い、実際の号数はバスト・ウエスト・ヒップの寸法と試着で決まります。数字に届いていなくても、ドレスは着られます。
検索すると、身長別・号数別の体重が並んでいます。数字が並んでいると「ここに届かないといけない」と読めてしまいますが、ドレスショップが採寸で見ているのは体重ではありません。
この記事では、目安として使われている数字の意味、号数が何で決まるのか、そして体重が1日でどれくらい動くのかを順番に整理します。体重が動かない理由を項目ごとに知りたい方は、結婚式で痩せない5つの原因の見分け方もあわせてご覧ください。
目安として使われている「適正体重・美容体重・シンデレラ体重」
花嫁向けの記事でよく出てくるのが、BMIをもとにした3つの呼び方です。BMIは体重(kg)を身長(m)の2乗で割った値で、身長と体重だけから計算されます。ここに体の中身は入っていません。婚活の場面で許容される体重やBMIの目安については、婚活ダイエットと花嫁ダイエットの違いで別に整理しています。
適正体重は身長(m)×身長(m)×22で計算されます。身長158cmなら、およそ55kgという値になります。美容体重・シンデレラ体重は、この22の部分をより小さい数に置き換えた考え方です。
| 呼び方 | もとになる考え方 | 式前の目標として |
|---|---|---|
| 適正体重 | 統計的に不調が少ないとされるBMIの水準 | 健康の指標として現実的です |
| 美容体重 | 見た目の印象を基準にした、それより低い水準 | 体調と両立できる範囲かで判断します |
| シンデレラ体重 | さらに低い水準。低体重に分類される範囲に入ります | 式前の目標に置くことはおすすめしません |
この3つはどれも、ドレスの号数とは無関係です。身長と体重しか使っていない計算なので、バストが何センチかもウエストが何センチかも反映されていません。目安として眺めるのは構いませんが、ここを合格ラインにすると判断を誤ります。
号数を決めているのは体重ではなく、何ですか?
号数を決めているのは、バスト・ウエスト・ヒップの3つの寸法です。ドレスの号数(5号・7号・9号・11号・13号・15号)は、この3か所の実寸で区切られています。体重を併記しているショップもありますが、号数の区切りそのものは実寸のほうです。体重は、寸法の結果として動く値にすぎません。
- バストの実寸
- ウエストの実寸
- ヒップの実寸
- 身長と、当日に履く靴の高さ(丈の表記)
- 体重
- BMI
- 適正体重・美容体重・シンデレラ体重
- 他店のサイズ表に載っていた数字
ドレスのサイズ表は、店舗ごとに数値の刻みが違います。同じ9号でも、国内のドレスとインポートドレスでは寸法が変わることがあります。だから他店のサイズ表の数字を持ち込んでも意味がありません。お手持ちのショップのサイズ表を見てください。
| 見ている場所 | 何に影響するか | 体重で置き換えられるか |
|---|---|---|
| バスト | 上半身の合い方。ファスナーの上がり方 | 置き換えられません |
| ウエスト | 一番細い位置の締まり方 | 置き換えられません |
| ヒップ | スカートの落ち方とラインの出方 | 置き換えられません |
| 身長と靴の高さ | 丈の表記(R丈・T丈)の選択 | 置き換えられません |
| 体重 | 上の4つの結果として動く | そもそも採寸項目ではありません |
R丈・T丈は、同じデザインでも丈の長さが違うという意味です。当日に履く靴の高さで決まるので、試着には当日と同じ高さの靴を持っていきます。
同じ体重でも着られる号数が変わるのはなぜ?
同じ体重でも号数が変わるのは、体重が「どこについているか」を表さない数字だからです。骨格の幅、筋肉量、水分量、脂肪がつきやすい位置は人によって違います。その結果、体重が同じ二人でも、バストとウエストの実寸は数センチ単位でずれます。
- 骨格タイプ——肩幅や肋骨の広さが違うと、同じ体重でも上半身の寸法が変わります
- 筋肉量——筋肉は同じ重さでも体積が小さく、体重が重めでも寸法は小さいことがあります
- 水分量——塩分の量や睡眠、生理周期で1日のうちにも変わります
- 脂肪のつく位置——お腹まわりに出やすい方、二の腕や背中に出やすい方がいます
ドレスで気になりやすいのは、二の腕、背中・脇肉、デコルテのあたりです。ここは体重を落とせば自動的に整う場所ではなく、姿勢と肩甲骨の位置で見え方が大きく変わります。
ドレスライン(Aライン・プリンセス・マーメイド・スレンダー・エンパイア)によって、体のどこが出るかも変わります。「痩せ見えドレスの選び方」を紹介している記事が多いのはそのためで、同じ体でも形を変えれば印象は変わります。体型別に似合うラインと、サイズ号数との違いは ドレス試着で分かる、似合う体型ラインとサイズ号数の違い に整理しています。
体重は1日でどれくらい動くのか
体重は1日のうちでも1〜2kgほど動きます。動いているのは主に水分や便の量で、脂肪ではありません。塩分の量、水分の摂り方、便通、運動後のグリコーゲンの蓄え、生理周期。これらが重なるため、朝と夜、あるいは昨日と今日で見える数字はまったく違うものになります。
| 体重を動かす要因 | どちらに動くか | どれくらいで戻るか |
|---|---|---|
| 前日の塩分が多かった | 増える方向 | 2〜3日で戻ることが多い |
| 水分を控えた | 一時的に減るが、あとで増える | 水分を戻すと戻ります |
| 便通が滞っている | 増える方向 | 整えば戻ります |
| 運動を再開した | 増えることがある | 筋肉に水分を蓄えるためです |
| 生理前 | 増える方向 | 周期が過ぎると戻ります |
| 脂肪が増減した | ゆっくり動く | 週単位でしか見えません |
つまり、1回の測定で「目安に届いたか」を判断することはできません。朝に測って落ちていても、翌朝には戻っていることがあります。1日の数字は、その日の水分の状態を写しているだけです。
体重が減っていないのに見た目が変わることはありますか?
あります。むしろ準備期間の途中では珍しくありません。運動を始めた時期は筋肉に水分が蓄えられ、体重が下げ止まったまま寸法だけ動くことがあります。体重が同じでも、写真で並べると姿勢や肩のラインが変わって見えることがあり、服の合い方も先に変わります。
見分けるには、体重以外の材料を持っておく必要があります。当社の講座では、次の4つを見るようにお伝えしています。
- 同じ条件で撮った写真——正面・背面・横(右)・横(左)の4方向。背面と横は自分では見えないぶん、変化に気づきやすい場所です
- 採寸6箇所——ウエスト・下腹・二の腕・太もも・ふくらはぎ・お尻をメジャーで測ります
- 服のサイズ感——いつも履くボトムスのホックの位置や、座ったときの食い込み方
- 体脂肪率と筋肉量——体重が動いていなくても、この2つは変わっていることがあります
実際に、約2か月の記録で体重はほとんど変わらないまま、体脂肪率と筋肉量のほうが動いていた例があります。体重だけを見ていたら「変わっていない」と判断してしまう記録です。数字が動かない時期に見るものを持っているかどうかで、この期間の受け取り方が変わります。
体重だけが動かない状態が続くときは、測っている条件のほうが崩れている場合もあります。止まったように見えるときの見直し方は 停滞期に最初に見直す3つのこと にまとめています。
当社が体重より写真と採寸を見る理由
見た目を変えたくて始めたのなら、見た目で確認するのが筋の通ったやり方です。体重は水分で動きますが、写真と採寸は体の形の変化をそのまま映します。当社では受講生の方に、条件をそろえた写真と採寸の数字を継続して送っていただいています。
- 1場所と服を決める同じ壁の前、同じ明るさ、同じ1着。体のラインが見える服のほうが変化が分かります
- 24方向を撮る正面・背面・横(右)・横(左)。スマホは体から3歩ほど離して、腰の高さに固定します
- 3採寸6箇所を測るウエスト・下腹・二の腕・太もも・ふくらはぎ・お尻。メジャーは締めつけず、床と平行に当てます
- 42週間ごとに並べる前回の記録と見比べます。毎日撮ると差が見えず、かえって落ち込みます
比べる相手は、昨日の自分ではありません。前回撮った2週間前の自分と並べてください。数日の差は誤差に埋もれますが、2週間あれば姿勢、肩の位置、腰のラインの違いが出はじめます。
体重をまったく見ないわけではない——7日間の平均で見る
体重は、長い流れを見るには便利な数字です。当社では、毎日の増減ではなく7日間の平均として扱っています。毎日測る方は、7日ぶんを平均して先週の平均と比べてください。週に1回だけ測る方は、曜日と時間を固定します。
どちらでも構いませんが、比べる相手を「昨日」にしないことだけは共通です。測ること自体がつらくなっている場合は、測り方を変える手があります。やめる必要はありません。考え方は 体重計に乗るのが怖い朝に にまとめています。
前撮りに向けて短期間で整える場合の優先順位は 前撮り前の2週間ですること に書いています。
シンデレラ体重を式前の目標にしていいのか
おすすめしません。低体重に分類される範囲まで落とすと、当日の体調と写真写りの両方に影響が出る場合があるためです。挙式当日は朝が早く、拘束時間が長く、そのうえ緊張も重なります。その日に向けて体力のほうを削っていく計画は、そもそも目的と逆を向いています。
式前に極端な減量をすると、次のようなことが起こる場合があります。断定はできませんが、準備期間に無理をした方から実際に伺う内容です。
- 肌と髪の調子が落ち、当日のメイクとヘアセットの仕上がりに響く
- 顔がやつれて写り、写真では「痩せた」ではなく「疲れている」に見える
- 立っている時間が長い挙式・披露宴で、体力が持たない
- 式のあとに戻りやすく、反動が大きくなる
写真の印象は、細さよりも健康的に見えるかどうかで決まります。糖質を極端に削る方法の限界については 糖質制限をやりすぎるとどうなるか で整理しています。
落とす場合のペースについては、当社の講座では週に体重の1%まで(1ヶ月で約5%)を上限の目安としてお伝えしています。体重50kgの方なら、週0.5kg・1か月で約2.5kgほどという幅です。ゆっくり落としたほうが肌・髪・生理への負担が小さく、式のあとにも戻りにくくなります。適したペースには体格や体調による個人差があります。
採寸と試着はいつ受けるのがいいですか?
ドレスを決める試着は、早い時期で構いません。そのあとに体を整える時間が一番長く取れるからです。体を大きく動かす予定のない時期に受けるのは、サイズが確定する最終フィッティングのほうです。確定したサイズは、その状態でしか着られません。
- ドレスを決める試着デザインとおおよその号数が決まります。ここから体を整える時間が一番長く取れます
- 中間の試着サイズの方向性を確認します。無理のない範囲で続けます
- 最終フィッティングサイズが確定します。以降は変えず、当日と同じ状態で行きます
- 挙式当日確定したサイズのまま着ます。むくみと睡眠を整えるだけです
試着には、当日に着けるブライダルインナーを持っていってください。補整の入り方で、ウエストとバストの寸法が変わることがあります。インナーが違うと、せっかく合わせた寸法がずれます。
試着日と当日でサイズを変えないために
サイズが決まったあとの目標は「体型キープ」です。増やさない、減らしすぎない。この時期に絞ると、ドレスがゆるんで直しが必要になります。
逆に、試着の日だけ食事を抜いて臨むのもおすすめしません。その状態で確定したサイズは、その状態でしか着られないからです。当日に体が戻っていれば、かえって合わなくなります。
最終フィッティングでドレスがきついと感じたときの切り分け方は 最終フィッティングがきつい原因は?残り期間別にできる対処法 に詳しく書いています。
そもそも、いつから体づくりを始めるかの考え方は 結婚式ダイエットはいつから始めるべきか で整理しています。
サイズが合わなかったらどうすればいいですか?
手は1つではありません。お直し・補正で寸法を詰める、背中を編み上げに変える、ブライダルインナーで補整の量を変える、同じデザインの別サイズに替える。どれが可能かはドレスとショップによって変わるので、気づいた日のうちにそのまま相談してください。
- ゆるい場合——詰める方向の直しは比較的対応しやすいことが多いです
- きつい場合——出せる幅は限られます。早いほど選択肢が多く残ります
- 編み上げ——背中のパーツを変えると、多少の幅を吸収できることがあります
- インナーで調整——補整下着を変えるだけでシルエットが変わることがあります
一番避けたいのは、「あと少し痩せるので大丈夫です」と言って小さいサイズで確定させることです。ショップは今の実寸で判断する必要があります。今の体で着られるサイズを選ぶほうが、結果として当日きれいに着られます。
生理前に試着やフィッティングが重なったら?
日程を動かせるなら、生理前から生理中は避けるのが望ましいです。この時期は体が水分をため込みやすく、お腹まわりと胸が張るためです。動かせない場合は、その旨をショップに伝えておいてください。黙って我慢するより、伝えたほうが調整の余地が残ります。
この時期に増えているのは主に水分と便の量であることがほとんどで、脂肪ではありません(個人差があります)。ここで食事を減らすと、周期が過ぎたあとに反動が出ることがあります。詳しくは 生理前に体重が増えるのは失敗ではない に書いています。
当日の朝に顔まわりが気になる場合の対処は 朝のむくみを取る、3分でできること にまとめています。
体重の目標を決めないほうがいい場合
全員に目標体重が必要なわけではありません。数字を持つと動きやすくなる方もいれば、数字があるほど苦しくなる方もいます。次のような場合は、目標体重を置かないほうが進めやすいことがあります。
- 体重計に乗った日の気分が、その日一日を左右してしまう
- 過去に食事量を大きく減らして、そのあと戻った経験がある
- 式までの期間が1か月を切っていて、数字を動かす余地が少ない
- 測るたびに、自分を責める材料が増えていると感じる
この場合は、体重の代わりに行動を目標にする方法があります。「週に3回歩く」「朝にたんぱく質を入れる」のように、その日のうちに達成できることに置き換えます。数字は結果として動きます。
目指しているのは、体重の数字ではなく自分で決めて、自分を責めずに動ける状態です。体づくりは、その一番わかりやすい入口だと考えています。
目安に届かないまま当日を迎えたらどうなりますか?
式はそのまま問題なく進みます。ドレスは寸法で合わせるものなので、体重が目安表の数字に届いていなくても、採寸どおりにサイズを合わせたドレスはきちんと着られます。当日の見え方を決めているのは、体重の数字ではなく、寸法と姿勢と体調のほうだからです。
むしろ直前に無理をして、当日に疲れた顔で立つほうが影響が大きくなります。準備期間の後半は打ち合わせと手配が重なり、生活が乱れやすい時期です。ここで数字を追いかけると、体調のほうが先に崩れます。
目安に届かなかったことは、失敗ではありません。体重は準備の指標のひとつであって、当日の目的ではありません。当日の目的は、良い状態でその場に立つことです。
よくある質問
ウェディングドレスの9号を着るには、体重は何キロ必要ですか?
身長158cmだと、ウェディングドレスの体重の目安はどれくらいですか?
痩せすぎると、ウェディングドレスはどう見えますか?
ブライダルインナーを着けると、サイズの数値は変わりますか?
体重はいつ測るのが正確ですか?
写真はどれくらいの頻度で撮ればいいですか?
目安の体重に届いていません。今からでも間に合いますか?
今日から変えられるのは、測り方のほうです
体重の目安を調べてこの記事にたどり着いた方に、最後にお伝えしたいことは1つです。変えるのは体重ではなく、体重の見方です。
測る条件をそろえる。7日間の平均で見る。写真と採寸を2週間ごとに並べる。この3つを決めておくだけで、数字に振り回される時間がなくなります。
撮り方の細かい手順、採寸6箇所の測り方、挙式日から逆算した進め方の具体は、受講生向けのプログラムでお伝えしています。この記事に書いたのは、その手前にある考え方までです。
挙式日から逆算して、いつ何をするかの組み立て方は 挙式から逆算する、体づくりのはじめどき に書いています。考え方の背景は 事業への想い にまとめています。
