先に結論:ドレスのサイズは「痩せる予定」で決めません
ドレスのサイズを決めるとき、「これから痩せるつもりだから、小さめで」という決め方はおすすめしていません。サイズを決める日と、体が変わる速さは、別々に進むからです。
先に結論だけ書きます。ドレスのサイズは今の体で決めます。そのうえで体づくりは挙式日から逆算し、サイズが確定する日も締切として一緒に確認します。この順番にすると、当日に苦しい思いをする可能性を下げられます。
この3つだけです。以下、順番に説明します。
ドレスのサイズが確定するのは、いつなのか
ドレスのサイズが確定するのは、挙式当日ではなく最終フィッティングの日です。この日に着た状態が、そのまま当日の姿になります。つまり体づくりの締切は、式の日より前に来ます。時期はショップとドレスで変わるため、まず自分の日程を確認します。
多くの方が「結婚式の日までに痩せる」という計画を立てます。ですがサイズはその前に決まってしまうため、当日に向けた計画は、実際には間に合わないことがあります。
しかも、この最終フィッティングがいつ行われるかは、一定ではありません。「挙式の1週間前」と書かれている記事もあれば、「1か月前」と書かれている記事もあります。ショップの体制と、ドレスの種類で変わるためです。
ですから、一般論の月数を覚えるよりも、自分の式の日程を一度確認したほうが確実です。確認しておきたい日は、次の5つです。
| 確認しておく日 | なぜ必要か | 聞く相手 |
|---|---|---|
| 試着を始められる時期 | ドレスの取り寄せに時間がかかる場合があります | ドレスショップ |
| ドレスを決める時期の締切 | 在庫と予約枠に左右されます | プランナー・ドレスショップ |
| 最終フィッティングの日 | この日がサイズの締切になります | ドレスショップ |
| サイズ直しを頼める期限 | 確定日のあとに残っている余地が分かります | ドレスショップ |
| 前撮りの日 | 挙式当日より前に、写真が残る日です | プランナー・撮影担当 |
自分の「サイズ確定日」は、どうやって確認する?
サイズ確定日は、ドレスショップに直接聞くのが確実です。そのとき「最終フィッティングはいつですか」ではなく、「サイズを直せるのは、いつまでですか」と聞きます。前者は日程の質問ですが、後者は締切の質問です。締切で聞くと、具体的な日付で返ってきます。
この聞き方の違いは小さく見えて、返ってくる情報がまったく変わります。日程を聞くと予定表の話になりますが、締切を聞くと「いつまでなら間に合うか」という答えになるためです。
次の3つを続けて聞いておくと、締切が日付で分かります。
- 1「サイズを直せるのは、いつまでですか」体づくりの締切が、日付で分かります
- 2「直しは、どこまでが料金内で、どこからが追加になりますか」確定日のあとに残っている余地が分かります
- 3「体型が変わりそうな場合、いつまでに伝えればいいですか」連絡の期限が分かります
この日付が分かると、計画の立て方が変わります。残りが何週間あるのかを、自分で数えられるようになるからです。「結婚式まであと半年」ではなく「サイズの締切まであと18週間」と数えられると、今週やることが決まります。
ダイエットとドレス選び、どちらを先にすべき?
迷ったら、ドレス選びの前から体づくりを始めておくほうが、選べる形の幅は広がります。ただし「痩せてから試着に行く」のは別の話です。試着は早いほど、日程も形も選びやすくなります。始めるのは早く、サイズを決めるのは今の体で。この2つは分けて考えます。
ドレスは、体の線が出る形ほど、あとからの直しが効きにくくなります。試着の時点で体の状態がある程度整っていると、着たい形を我慢せずに選べます。
逆に「今の体では無理だから」と形をあきらめて決めてしまうと、そのあと体が変わっても、ドレスはそのままです。選択肢が狭まるのは、体ではなく決めた日のほうです。
まだドレスが決まっていない人へ:早く動くほど、選べる幅は広がります
よくあるのが「もう少し痩せてから試着に行こう」という先送りです。「試着までに痩せましょう」という言い方はよく見かけますが、早く動いた場合に何が手に入るかは、あまり書かれていません。
早めに動くと、次のものが手に入ります。
| 早めに試着を始めると | そのぶん手に入るもの |
|---|---|
| 予約の枠を選べる | 土日の枠から埋まるため、早いほど希望の日に入れます |
| 取り寄せの時間が残る | サイズや色を取り寄せる余地があり、候補に残せるドレスが増えます |
| 決める時期まで日数がある | 消去法ではなく、比べて選べます |
| 試着で得た情報を早く使える | 自分にどの形が似合うかが分かり、整える場所も先に決まります |
試着を始める時期は、挙式の半年から10か月前を目安に案内されることが多く、ドレスを決める時期は2〜3か月前が一般的です。この時期から動き始める場合の体づくりの進め方は結婚式ダイエット半年の使い方にまとめています。つまりドレス選びの締切のほうが、体づくりの成果より先に来ます。
試着は、体を変えるための情報を得る場でもあります。どこがどう見えるかは、実際に着てみないと分かりません。動きながら決めるほうが、結果として選べる幅は広がります。
残り期間ごとの考え方は 結婚式ダイエットはいつから始めるべきか で整理しています。
痩せる予定で、小さめのサイズを予約してもいい?
おすすめしていません。小さめで押さえると、体が思ったとおりに変わらなかったときの逃げ道が無くなるためです。ドレスは詰めるより出すほうが難しい作りのものが多く、直せる幅は縫い代の分しかありません。判断は、今日の寸法で行います。
変わったぶんは、あとから詰められます。逆に、足りない分をあとから足すことはできません。ここが「小さめで押さえる」の一番の弱点です。詰める・出す・パーツ交換のどこまでが可能かは、レンタルと購入ドレスで変わります。その見分け方は レンタルと購入ドレスでのサイズ変更の違い にまとめています。
みんなのウェディングの公開相談には、最終フィッティングのときより痩せていたのに、当日はドレスが合わず、体調を崩してしまったという投稿が残っています(2023年5月の投稿)。体は、当日の朝の状態でしか着られません。同じような変化に気づいたときにまず確認したいことはむくみか実際に痩せたのかを切り分ける基準にまとめています。
サイズを賭けにすると、うまくいかなかったときのしわ寄せは、当日の体調に出ます。目標を「痩せること」から「当日を無事に過ごすこと」に置き換えると、判断がぶれにくくなります。
ウェディングドレスの号数は、何で決まるのか
ドレスの号数は、バスト・ウエスト・ヒップの寸法をもとに決まります。ただし基準はブランドとショップで違い、普段の洋服サイズとは一致しません。海外のインポートドレスは、表記そのものが別の体系です。自分の号数は、測ってもらった数字で確認します。推測で決めないほうが安全です。
隣り合う号数の差は数センチ程度と説明されることが多いのですが、その幅もブランドによって変わります。ですから「あと1号下げたい」と考えるなら、その1号が自分のドレスでは何センチなのかを先に聞いてください。
この数字が分かると、目標が「体重を何キロ」ではなく「ウエストを何センチ」に変わります。測れる場所が目標になると、途中で迷わなくなります。
もうドレスが決まっている人へ:サイズ確定日から逆算する
すでにドレスが決まっている場合、やることは1つです。サイズ確定日を調べて、そこまでの週数を数えます。残っている期間で、できることは変わります。
- 6か月以上食事と生活の形を作り直す時間があります。周径の変化も追いやすい期間です
- 3か月前後先に食事の整え方を決めます。姿勢と見え方にも取り組めます
- 1か月体脂肪を大きく動かすのは難しく、むくみ・姿勢・睡眠の比重が上がります
- 2週間以内サイズを動かすことより、確定日と当日の状態をそろえることを優先します
ウエストの周径が目に見えて動くまでには、少なくとも数週間の幅を見ておきます。ここは体質や生活、始めた時点の状態で差が出るところなので、「何週間で1号」と言い切ることはできません。
当社の講座では、減量のペースを週に体重の1%(1ヶ月で約5%)までを上限の目安としてお伝えしています。体重55kgなら、週0.55kg・1か月で約2.75kgです。数字だけ見ると小さく感じますが、急ぐほど肌・髪・生理への負担が大きくなり、戻りやすくもなります。適したペースには体格や体調による個人差があります。
残りが短いほど、食事を大きく削りたくなります。ですが極端に減らすと、確定日の体と当日の体がそろわなくなります。理由は 糖質制限をやりすぎるとどうなるか にまとめています。気になる不調があるときは、自己判断で進めず医療機関へご相談ください。
目標は体重ではなく、サイズで持ちます
ドレスは体重ではなく寸法で着るものです。ですから目標も、体重ではなくウエストやヒップの周径で持つほうが、判断がしやすくなります。
当社では、ウエストを一番くびれている位置(おへその少し上あたり)で、軽く息を吐いた状態で測っていただいています。メジャーは指が1本入るくらいの余裕を持たせます。ドレスの号数はウエストの実寸で決まるので、ショップが測る位置とそろえておくと、数字を比べられます。
頻度は2週間に1回です。全身写真を撮る日と同じタイミング、同じ時間帯にそろえます。測る条件をそろえることが、数字そのものより大事です。
もう1つの物差しが写真です。正面・背面・横(右)・横(左)の4枚を、同じ場所・同じ服・同じ立ち方で撮ります。体重が動かない期間でも、写真では変わっていることがよくあります。考え方は 体重より写真を見る理由 に書いています。
ダイエットの予定は、ドレスショップに伝えるべき?
伝えたほうが、選べる手は増えます。担当者に伝えると、直しの余地があるドレスを勧めてもらえたり、確定日の相談に乗ってもらえたりするためです。ただし「何キロ落とします」と約束はしません。ショップは、実際の寸法で判断する必要があるからです。
言い出しにくいという声もよくいただきます。その場合は、次のような言い方で十分です。
- 「今、食事を見直しているところです。サイズが変わりそうなときは、いつまでに伝えればいいですか」
- 「もし少し変わった場合、直せる範囲はどのくらいありますか」
- 「今日の寸法で決めたいのですが、確定はいつになりますか」
どれも、痩せる約束をしていません。聞いているのは締切と余地だけです。この形なら、結果がどうなっても気まずくなりません。
サイズ確定日を過ぎたら、絞りません
確定日を過ぎたあとの目標は、変えないことです。ここから絞ると、合わせたはずの寸法が合わなくなります。実際に、当日ドレスがゆるくなってしまうケースもあります。
- むくみ(塩分と水分)
- 睡眠の長さ
- 姿勢と立ち方
- 生理周期と確定日の重なり
- 体重
- 食事の量
- 運動量を急に増やす
- その日だけの絞り込み
ドレスは体に沿って立たせる作りのものが多く、ゆるむと胸元が浮いたり、背中に隙間が出たりします。写真でははっきり分かります。対応できる範囲と期限はショップとドレスによって違うので、気づいた時点で連絡してください。
この時期に効くのは、減らすことではなく整えることです。
- 食事量はいつもどおりにする。減らすほど当日との差が開きます
- 前日の塩分を控える。顔まわりと指の見え方が変わります
- 睡眠を確保する。むくみと肌の状態の両方に関わります
- 生理周期と確定日の関係を見ておく。周期によって寸法が変わることがあります
むくみの整え方は 朝のむくみを取る、3分でできること、周期による増減は 生理前に体重が増えるのは失敗ではない にまとめています。
確定日にドレスがきつかった場合の切り分けは 最終フィッティングがきつい原因は?残り期間別にできる対処法 をご覧ください。
サイズが合わなかったときに、残っている手は?
残っている手は、大きく3つです。背中の編み上げやレースアップで調整する、ブライダルインナーで補整の入り方を変える、サイズ直しを依頼する。どれが使えるかはドレスの作りで変わるので、気づいた時点でショップに聞いてください。早いほど、手は多く残ります。
編み上げのドレスは、あらかじめ調整の幅を持たせた作りが多く、どのくらい動かせるかはドレスによって違います。試着のときに確認してください。
ブライダルインナーは、締めつける道具ではなく、線を整える道具です。合っていないものを使うと、かえって段差が出ます。試着のときに、当日使うものを持ち込んで確認してください。
サイズ直しの費用は、ショップとドレスによって幅があります。プラン内で対応できる範囲が決まっていることも、別料金になることもあります。金額を推測で判断せず、どこまでが料金内かをその場で確認します。
ドレスのラインで、見られる部位は変わるのか
変わります。Aラインはウエストから下が広がるため、目が行くのは上半身です。マーメイドは腰からももの線がそのまま出ます。エンパイアは胸の下で切り替わるので、お腹まわりの影響は小さくなります。背中が大きく開く形なら、写真の主役は背中と肩になります。
つまりどこを整えると効くかは、選んだドレスで変わります。全身を均等に頑張るより、写る範囲を先に決めるほうが、限られた期間では現実的です。
| ドレスのライン | 目が行きやすい場所 |
|---|---|
| Aライン | デコルテ・二の腕・背中 |
| プリンセスライン | 上半身全体。ウエストの位置が高く見えます |
| マーメイドライン | ウエストからヒップ、ももの線 |
| エンパイアライン | 胸元と二の腕。お腹まわりは出にくい形です |
骨格診断やブライダルエステを検討される方も多いのですが、順番としては先にドレスの形を決めるほうが迷いません。整える場所が決まってから、手段を選ぶという順番です。
背中と肩の見え方は、体重よりも姿勢で変わります。デスクワークが長い方は デスクワークで崩れた姿勢を戻す も合わせて読んでみてください。
ダイエットのゴールは、結婚式当日ではありません
ここまでを整理すると、ゴールは3つに分かれます。サイズ確定日、前撮りの日、そして挙式当日です。多くの方が最後の1つだけを見ていますが、実際に締切として効くのは最初の2つです。
前撮りがある場合、写真が残る日は当日より前に来ます。ここも1つの山として計画に入れます。準備の内容は 前撮り前の2週間ですること にまとめています。
そして、式が終わったあとにも体は続きます。式を締切にして極端なことをするほど、そのあと戻りやすくなります。 式のあとにリバウンドしないために も、できれば式の前に読んでおいてください。
痩せなくても、その日は迎えられます
最後に、いちばんお伝えしたいことを書きます。ドレスとダイエットの記事はたいてい「痩せる前提」で書かれていますが、体型でその人の価値が決まるとは考えていません。
ドレスのサイズは、今の体に合わせて決められます。合わないときは、編み上げやインナーやお直しという手があります。多くの場合、打つ手は残っています。早く相談するほど、選べる手が多くなります。
体づくりをするなら、それは「当日を自分で選んだ状態で迎えるため」です。誰かに合わせるためでも、自分を責めるためでもありません。迷っている時点が、始めどきです。
よくある質問
結婚式のドレスのサイズは、いつ確定しますか?
痩せる予定なので、小さめのサイズで予約してもいいですか?
ダイエットとドレス選びは、どちらを先にすべきですか?
ドレスを決めた後にダイエットを始めても大丈夫ですか?
痩せてドレスがゆるくなったら、どうなりますか?
ウェディングドレスの号数は、普段の洋服サイズと同じですか?
ダイエット中であることを、ドレスショップに伝えるべきですか?
サイズが合わなかった場合、当日はどうなりますか?
当社でお手伝いできること
じぶん肯定ラボの花嫁ボディラインでは、挙式日から逆算して計画を組みます。カルテに登録していただくのは、挙式日・前撮りの日・目標のドレスサイズです。前撮りの日も入れるのは、写真が残る日が挙式当日より前に来ることがあるためです。
そのうえで、ドレスのサイズ確定日が分かっている方は、最初に教えてください。挙式日から逆算しつつ、サイズ確定日も締切として一緒に確認します。まだ分からない場合は、ショップへの聞き方からご相談いただけます。
指導しているのは、サマースタイルアワード 千葉大会 ビキニショート部門で優勝(大会初出場)し、現在もプロ選手として活動している西村朱夏です。締切に向けて仕上げることと、締切を過ぎてから絞り続けるとどうなるかを、自分の体で経験しています。
食事は写真を送るだけ、講座は毎晩20時に、その時期に必要な内容が届きます。式の準備と並行しても負担になりにくい設計です。具体的な手順や献立の組み立ては、プログラムの中でお伝えしています。
式場さま・ドレスショップさまとのご提携もお受けしています。詳しくは ご提携について をご覧ください。
